注意すべき病害(11月)
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ベントグラス
細菌性病害
葉枯細菌病が発生。寒くなると、かさ枯病の発生にも注意が必要。日当たり、風通しの改善、刈高を上げるなどの耕種的防除が有効。かさ枯病に対して予防的には有機銅剤が良い。発生後の治療剤には抗生物質があり、生産圃場に限り使用できるアグリマイシン-100と生産圃場以外でも使用できるタフマジック液剤がある。
細菌性病害とは >
ダラースポット病
早めの殺菌剤対応が肝要。発生しているのに放置してスポットが拡大・融合すると年内の回復は難しい。
ダラースポット病とは >
フザリウム病
昨年は10~11月にかけて播種やインターシードを行った場所で発生した。種子伝染によって広がったと考えられ発生があった場所では再発する可能性があるため注意し、殺菌剤で予防すること。
コウライシバ・ノシバ
葉腐病(ラージパッチ)
この時期に発生すると冬に被害を持ち越すことになる。毎年発生する場所や残効切れが心配な場所には殺菌剤を散布。
立枯病(ゾイシアディクライン)・ネクロティックリングスポット病
9月から11月までが秋の予防散布の時期であり、2~3回の予防散布が必要。
疑似葉腐病(象の足跡)
ラフなど刈高の高い所に発生しやすい。発生後散布では回復ができない事が多い。
疑似葉腐病(春はげ症)
10月下旬から11月にかけて予防散布の時期。