注意すべき病害(2月)
目次
ベントグラス
細菌性病害
かさ枯病と葉枯細菌病が発生。特にかさ枯病に注意が必要で、暖かくなるのが早ければ、今月後半から症状が目立ってくる。細菌性病害全般に風通しの改善、刈高を上げるなどの耕種的な対策が有効。かさ枯病に対しては予防的には有機銅剤が良い。発生後の治療剤には抗生物質があり、生産圃場に限り使用できるアグリマイシン-100と生産圃場以外でも使用できるタフマジック液剤がある。病気発生後の予防剤散布はグリーン内で感染していない芝の保護に有効。
細菌性病害とは >
疑似葉腐病(イエローパッチ、ウィンターパッチ)
最近の発生は少ない。必要に応じて殺菌剤を散布する。
コウライシバ・ノシバ・ベントグラス
雪腐病
関西では主に3種類の雪腐病が発生。褐色小粒菌核病は一定期間根雪がある所で発生し、積雪前の予防散布が重要。紅色雪腐病、褐色雪腐病は積雪が無くても発生する。いずれの雪腐病も病原菌が異なり、有効な殺菌剤も異なるのでどの雪腐病が問題になっているかを把握しておくことが大切。