8月に注意すべき病害

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ベントグラス
 赤焼病  初期は黄色小型楕円形のパッチで、降雨後には急速に赤みを帯び拡大。この時期は進展が速いので注意が必要。乾燥害の焼け症状に酷似しているため、疑わしい場合は土壌水分計を用いて土壌水分の確認をする。

 炭疽病  初期は黄色、縁がはっきりしない小型の不整形パッチを形成。徐々に赤みを帯び、融合しながら拡大していく。防除には定期的な予防散布が必須。乾燥害と合わさると症状が激化する。

 細菌性病害  葉枯細菌病と褐条病が発生。乾きにくいグリーンカラーでの発生が多い。細菌性病害全般に風通しの改善、刈高を上げるなどの生育環境改善が最も有効。病気発生後に銅剤などの予防剤を散布することはグリーン内で病気に感染していない芝の保護に有効。治療剤には抗生物質剤があり、生産圃場に限り使用できるアグリマイシン-100とグリーンでも使用できるタフマジック液剤がある。細菌病用の殺菌剤の多くは、高温時に散布すると薬害が出ることがあるため日中には散布しないこと。

 葉腐病(ブラウンパッチ)  降雨後に発生が目立つ。進展が速いので、発生時には早めに薬剤対応。

 イエロースポット  発生し出すと、何年も続いて同じ場所で発生する場合もある。本病によって芽数が減少するというダメージを受けることはほとんどないが、多発すると見苦しい。秋には自然回復する。

コウライシバ・ノシバ
 疑似葉腐病(象の足跡)  草丈が高く刈込の少ないラフに発生が多い。昨年発生し問題となった場所には予防散布。発生後の散布では十分な効果が得られない事がある。

ベントグラス・コウライシバ・ノシバ・バミューダグラス
 葉枯病  多発する場合や目立つ所では薬剤対応が必要。□ダラースポット病:真夏になれば一旦病勢が衰える。しかし高冷地では引き続き発生するので注意が必要

 フェアリーリング病  薬剤の種類やリングの種類によっては、少水量では十分な効果が得られないことがあるので注意。 ※9月のグリーンでは赤焼病、炭疽病、細菌性病害(葉枯細菌病、褐条病)、ブラウンパッチ、ダラースポット病が発生。コウライシバ・ノシバでは9月末からゾイシアデクラインとネクロティックリングスポット病の予防散布の時期に入る。台風などで雨が多ければラージパッチの発生にも注意が必要



7月に注意すべき病害

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ベントグラス
 赤焼病  初期は黄色い小型で楕円形の沈んだようなパッチ、次第に赤みを帯び拡大していく。一晩の内にでも急激に拡大していく。乾燥害の焼け症状に酷似しているため、疑わしい場合は土壌水分計または検土杖を用いて土壌水分の確認を確認する。

 炭疽病  先月に引き続き発生する。下葉が赤褐色に枯れ、不定形パッチを形成する。防除には定期的な予防散布が必須。

 細菌性病害  葉枯細菌病と褐条病が発生。褐条病は判別が難しい。乾きにくいグリーンカラーでの発生が多い。細菌性病害には一般に風通しの改善、刈高を上げるなどの対応が有効。

 葉腐病(ブラウンパッチ)  降雨後に発生が目立つ。進展が早いので発生時は早めに薬剤対応。

 ダラースポット病  先月に引き続き発生。日照、風通しの改善、露落とし、窒素不足にしないなどの対応が重要。多発時には、ローテーションによる薬剤散布が必要。

 イエロースポット  発生には年次変動がある。本病によって芽数が減少することはまずないが、良く目立つ。

コウライシバ・ノシバ
 葉腐病(ラージパッチ) 気温が高く降雨が続く時には発生や拡大に注意。殺菌剤の残効切れになる場合には薬剤散布が必要。梅雨中の発生には注意し、タンク車等がコースに入りにくい場合には、粒剤で対応。

 ダラースポット病  降雨が多いと発生しやすい。フェアウェイ全面でなくとも目立つところは適用のある薬剤を散布。

 葉枯病  降雨により発生が増える。激発の場合には薬剤散布が必要。

ベントグラス、コウライシバ、ノシバ
 フェアリーリング病  薬剤やシバフタケなどのリングの種類によっては、少水量では十分な効果が得られないことがあるので注意。 ※8月のベントグラスでは今月に引き続き炭疽病、赤焼病、細菌病(葉枯細菌病、褐条病)が発生し、日本芝では葉枯病が発生する。