ベントグラス | |
ダラースポット病 |
日陰で露などがターフ表面に長く残る状態や極度の窒素不足は避ける。毎年、激発し防除に困る場合には、発生が予想される1、2週間前から菌密度を上げないよう予防散布を開始し、本病の発生期間中には定期的に3剤以上の殺菌剤をローテーション散布する。
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細菌性病害 |
かさ枯病と葉枯細菌病が発生。かさ枯病は4月中旬まで最も症状が目立つ。風通しの改善、刈高を上げるなどが有効。かさ枯病に対して予防的には有機銅剤が有効。治療的な抗生物質剤(アグリマイシン-100)もあるが、アグリマイシン-100はベントグラスに登録はあるものの、その使用は生産圃場に限られている。これはプレーヤーとの接触を避けるためで、ゴルフ場ではナーセリー等での使用に限る。
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ピシウム病 |
水みちに沿って発生する事が多い。パッチは赤褐色から黒味を帯び、葉は軟腐する。
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炭疽病 |
初期は黄色、徐々に赤みを帯びて、縁がはっきりしない小型不整形のパッチを形成。融合しながら拡大していく。
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立枯病(テイクオールパッチ) |
最近はあまり見かけないが、補修用にインターシードをすると比較的若い芝に発生しやすい。
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コウライシバ・ノシバ | |
葉腐病(ラージパッチ) |
降雨後に発生しやすい為注意が必要。多くの薬剤の効果の持続性は1ヵ月程度といわれているので残効切れになるころに再散布をする。
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疑似葉腐病(春はげ症) |
芝の立ち上がりと共に目立ってくる。春の薬剤散布のみではほとんど効果がないが、散水やコアリングなどの更新作業を組み合わせると回復促進効果が期待できる。
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立枯病(ゾイシアデクライン)・ネクロティックリングスポット病: |
薬剤処理は秋の予防散布が最も有効。春の散布も有効で回復を早める。
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コウライシバ、ノシバ、バミューダグラス | |
フェアリーリング病 |
前年度の激発箇所には今月から早めの薬剤散布が望ましい。薬剤やリングの種類によって(例えばシバフタケ)は少水量では十分な効果が得られない事があるので、注意が必要。
※5月のベントグラスには上記の病害に加え、例数は少ないが褐条病(細菌病)が発生する。コウライシバ、ノシバには葉枯病、さび病が発生。
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