ベントグラス |
細菌性病害 |
かさ枯病と葉枯細菌病が発生。特にかさ枯病に注意が必要で、暖かくなるのが早ければ、今月後半から症状が目立ってくる。細菌性病害全般に風通しの改善、刈高を上げるなどの耕種的な対策が有効。かさ枯病に対しては予防的には有機銅剤が良い。発生後に効果がある治療的な抗生物質剤(アグリマイシン-100)があるが、アグリマイシン-100はベントグラスかさ枯病に登録はあるものの、その使用は生産圃場に限られている。一般のプレーヤーとの接触を避けるのが目的で、ゴルフ場ではナーセリー等での使用に限る。
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疑似葉腐病(イエローパッチ、ウィンターパッチ) |
最近、発生は少ないが、必要に応じて薬剤対応で進展を抑える
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コウライシバ・ノシバ |
コウライシバ、ノシバ、バミューダグラス |
雪腐病 |
関西では主に3種類の雪腐病が発生。褐色小粒菌核病は一定期間根雪がある所で発生し、融雪後に本病のパッチや小粒(2mm前後)の菌核が見られる。紅色雪腐病、褐色雪腐病は積雪が無くても発生する。いずれの雪腐病も病原菌が異なり有効な殺菌剤も異なるので、どの雪腐病が発生しているかを把握しておくことが大切。
※3月のベントグラスでは、引き続きかさ枯病に注意が必要で、症状が目立ってくる。暖かくなるのが早ければ、ベントグラスではダラースポット病や炭疽病が、日本芝では春はげ症やラージパッチが発生することもある。
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