研究所案内

1.一般財団法人 関西グリーン研究所の生い立ち

 二十世紀半ばから、欧米では芝生の調査・研究が盛んに行われていましたが、我が国では余り力を入れずに数名の研究者がいたに過ぎません。このような状況下で、関西のグリーンキーパーをはじめとするゴルフ場関係者は、早くから芝生の科学的管理の重要性を認識していて、関西ゴルフ連盟(KGU)の理事会でも真剣に取り組むことになりました。特に(社)宝塚ゴルフ倶楽部の厚意により旧クラブハウスと1000坪の用地が提供され、昭和35(1960)年、KGUの一機構として我が国最初の芝生の研究所が設立されました。
 この設立時には、当時の久保 貞大阪府立大学助教授による指導で、気候・風土にあった芝地土壌とそこに発生する病害を最重要課題として調査・研究を重ね、科学的に裏付けられた芝生の管理技術を推進してきました。こうして、その後の我が国における芝地維持・管理技術の向上に大きく貢献したことは周知の事実であります。
 また、大阪万博(昭和45(1970)年)会場の緑地造成に貢献し、公害対策として緑化が推進されて公益事業への積極的な姿勢と組織を確立をするため、法人化に向けKGU加盟倶楽部の賛同と資金援助を受け、さらに、宝塚ゴルフ倶楽部から新しい用地の提供もあり、昭和49(1974)年2月25日に大阪府より財団法人の設立が認可されました。昭和50(1975)年には現在の建物が竣工し、新しい時代に向けての活動が開始されました。
 しかし、昭和63(1988)年からゴルフ場での農薬使用問題、平成(1990年代)には日本経済にかげりが見え、その上、阪神淡路大震災(平成7(1995)年)は関西のゴルフ場に大きな打撃を与えました。このような不況の波により、コース管理には効率化が求められ、ベントワングリーン化の流れと共にゴルフ場も多様化し、現在に至っています。
 平成22(2010)年には、100余名の関係者が出席して研究所設立50周年の記念式典が挙行され、50年史が発行されました。さらに、平成25(2013)年7月1日付けで公益法人制度改革に則り、一般財団法人の認可を大阪府から受け、新しい法人活動をスタートさせました。
 研究員は、多様な専門分野で地道な研鑚を積み、芝生の総合的な研究・教育・普及機関(シンク・タンク)として発展すべく、一般社団法人関西ゴルフ連盟やゴルフ場関連業界の理解と協力を得ながら社会貢献できるよう鋭意努力しております。




2.設立の目的と事業概要

 芝草などによる緑化推進、その他芝地土壌とそこに発生する病害虫・雑草や農薬などの調査・研究を行い、その理論と技術の進歩をはかり、広く一般の緑地環境改善に寄与することを目的として次の事業を行っています。

(1)    芝草を中心とする緑化推進に関する調査・研究

(2)    緑化推進に関する研究会、講演会、展示会の開催ならびに研究発表とその資料の発刊

(3)    緑地環境の維持・改善のための土壌、病害虫、雑草、農薬等の調査・実験

(4)    緑地環境の管理ならびに設計・指導

(5)    その他、研究所の目的達成のために必要な事業




3.事業活動

 日常の芝生管理、緑地管理は科学的に行う必要があり、研究所はその基礎研究と現場の要請に基づく調査、分析、検定、それらの結果によって管理計画を立てています。異なる専門分野を総合した調査・研究体制の下に、問題の原因追究と適切な対応を行っております。また、担当研究員が現地に赴いて、これら諸事業の実地指導をしています。
 具体的事業活動は、主として会員に対し以下の通り行っております。

(1)正会員倶楽部に対する無料巡回訪問

正会員倶楽部の生理障害、病虫害、雑草害等のカルテ作成のために実施しています。

(2)自主研究

研究員は各自の専門分野でテーマを設定し、調査・研究を行って専門性を深め、成果は「グリーン研究報告集」、「研究所資料」、「ターフニュ−ス」などに公表しています。

(3)委託調査

以下の委託調査を行っています。

@ 土壌調査
(物理的、化学的調査)

A 病害虫・雑草調査
(診断、同定と予防法、防除法の提案)

B 芝生の生育調査
(芝密度、根系、緑色度、葉身分析、現地調査・指導等)

C ポットや圃場での試験
(肥料、農薬、土壌改良材、植物生理活性剤等)

D 芝生管理の設計・計画
(床土の設計、施肥、施薬を中心とする管理計画等)

E 上述の各種調査、試験等に関する報告書作成

【注】委託される場合には、その目的、内容、条件をできるだけ詳しく知らせてください。
 委託調査に必要な費用は、別に定める基準により算定し「委託調査費」として納入して頂きます。
 委託調査は会員でなければ受けられません。
 但し、公共の事業として必要かつ緊急を要する場合には、この限りではありません。

(4)講演会、公開講義、セミナー、シンポジウム

@ グリーン研究会大会
 会員の専門知識や技術の向上を図り、また相互交流の場として昭和36(1961)年1月以来、専門家を招いて、毎年、講演会とシンポジウムを開催しています。

A 公開講義
 会員が各専門分野の基礎的で新しい知識や技術を学べるよう、芝生管理者研修の中級および上級コースの講義の中から数回公開にしています。

B ゴルフ場役員・経営者のためのコース管理セミナー
 コース管理業務はグリーンキーパーの任務ですが、会員であるゴルフ場の役員・経営者・支配人や緑化関連企業の最高責任者にもコース管理の基礎的な知識や情報を持って頂き、コース管理作業の意義を理解してもらうため、さらにこの業界の交流を深めてもらうため不定期に開催しています。

C 公開セミナー
 会員の知識や技術の向上と情報交換の場として当研究所で年に1、2回小規模な講演、研究発表、商品説明などの会を開いています。

(5)支配人会主催各地区グリーン管理研究会との連係

正会員倶楽部のグリーンキーパーにより運営されている地区グリーン管理研究会は、その地域性に考慮して研究会を年3回各地域で開催しています。テーマに応じて専門の所員を派遣し、場合によっては賛助会員も加わってこれまでの知識や技術を見直したり、新しい商品や技術の紹介もなされたりしています。

(6)芝生管理者研修制度

芝生管理には知識と技術の両面に優れた技術者が必要であり、この要請に応えるため昭和36(1961)年に委託研究生制度を立上げ、すでに400余名の修了生を送り出し第一線で活躍中です。平成24(2012)年よりこの制度を多様化させ、以下のように短期集中型とし、新規に発足させました。

@ 2日間の基礎コース、10日間の中級コース、2ヶ月間の上級コース、課題別に随時分科会方式で行う専門コースの4種類です。募集は適宣ターフニュース、GREEN LETTERやホームページで行っています。

A 資格は会員所属の個人で、新入社員対象の基礎コース、芝生管理経験数年の実務者対象の中級コース、サブキーパーや主任クラス対象の上級コース、グリーンキーパーやキーパ−相当の芝生管理責任者対象の専門コースです。

B 受講料は別に定める通りです。

C 申込みは研修希望者が所属する会員の責任者名で行ってください。

(7)ゴルフコース管理士認定制度

ゴルフ場の芝生管理責任者及びそれを補佐する知識と技術を持っていることを認定する制度で、科目試験、論文試験、面接によってブロンズ、シルバー、ゴールド各クラスに認定されます。
詳細は別紙規約、細則、付則を参照ください。

     ゴルフコース管理士認定制度規約 (別紙)

     ゴルフコース管理士認定制度細則 (別紙)

     ゴルフコース管理士認定制度付則 (別紙)

(8)芝地用管理機械・資材総合展示会

隔年の秋に2日間、万国博記念公園内で賛助会員各社の出展により開催しており、管理機械・資材の新製品の展示、顕微鏡診断・病害相談や芝生相談コーナー等が設けられ、またゴルフ場とメーカーや流通関係者の意見や情報交換の場として大きなイベントになっています。

(9)刊行物

グリーン研究報告集
 芝生についての調査、実験、研究の成果、グリーン研究会大会の講演録とそのシンポジウム記録、実用記事が主な内容で、各会員や公共機関等に対して行った委託答申書も加えて毎年1回発行し、全会員に配布しています。

グリーン研究所資料
 グリーン研究会大会当日に講演要旨として出席者に配布するもので、欠席の会員には後日郵送しています。

ターフニュース
 芝生管理についての実用的な記事、話題を中心に編集し、年3回発行し会員に配布しています。

GREEN LETTER
(FAX、e-mail通信)
 FAXあるいはe-mail通信として毎月初めに会員に色々な行事のお知らせ、ホットな芝地用登録農薬情報、その月の管理上の注意事項等を届けています。

ゴルフコース管理必携
 昭和58(1983)年に初版が発行され、平成3(1991)年に改訂版を出し、平成21(2009)年には新版を発行しました。当研究所研修コースやゴルフコース管理士認定試験のテキスト、あるいはほかに類がないコース管理の座右の書として広く活用されています。

(10)ホームページ
http://www.kgu-greenken.or.jp

 平成13(2001)年4月に開設し、芝生管理に役立つ新しい情報を公開しています。




4.会員・会員の特典

(1)正会員

一般社団法人関西ゴルフ連盟加盟のゴルフ倶楽部

(2)準会員

関西地区(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)以外に所在する公益財団法人 日本ゴルフ協会加盟のゴルフ倶楽部

(3)賛助会員

当研究所の事業に賛助する上記の会員以外の団体

(4)会費

会員は別に定める会費を納入しなければなりません。
 会計年度は毎年1月1日から12月31日までとし、会費は前納とします。

(5)会員の特典

@ 会員にはグリーン研究報告集、グリーン研究所資料、ターフニュース、GREEN LETTER(FAX通信、E-mail通信)、ゴルフコース管理必携の定期刊行物の一定部数が配布されます〔(9)刊行物の項参照〕。

A 会員は毎年、定期的に開催するグリーン研究会大会、その他臨時の研究会、公開セミナー、公開講義に出席することができます〔(4)講演会、公開講義、セミナー、シンポジウムの項参照〕。

B 会員は各種の芝生管理者研修コースを利用することができます〔(6)芝生管理者研修の項参照〕。

C 会員は各種の調査、研究の委託を申込み、その報告書を受け取ることができます〔(3)委託調査の項参照〕。

D 正会員は無料巡回訪問を受けることができます〔(1)正会員倶楽部に対する無料巡回訪問の項参照〕。

E 年間調査契約の正会員倶楽部からは、上記のA〜Bに1名無料で出席あるいは利用することができます。

F 賛助会員は定期的に開催する「芝地用管理機械・資材総合展示会」〔(8)芝地用管理機械・資材総合展示会の項参照〕ならびに研究所内の「展示ケース」に出展することができます。

G 賛助会員は研究所が発行する各種刊行物に商品案内、営業紹介などを掲載することができます。




5.組織と活動内容

 (一財)関西グリーン研究所は事務局(大阪市)と研究所(宝塚市)とに分かれています。研究所は所長、研究員、事務員により構成されていて、研究員は栽培管理、植物生理、土壌及び水管理、生理障害・病虫害、雑草防除、農薬等の専門分野を担当しています。研究所の組織と活動内容の詳細は以下の別紙を参照ください。

     研究所の組織と活動内容 (別紙)




研究所のスタッフ(担当)

 所 長

一谷 多喜郎(生理障害・病害)

 所長代理

森  将人 (雑草防除)

 研究員

山田 明  (土壌管理・水管理・害虫)

宮島 葉子 (植物生理)

村上 晋平 (栽培・肥料・土壌・水)

平松 雅貴 (病害虫・農薬)



関西グリーン研究所案内図


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お問い合わせは….

一般財団法人 関西グリーン研究所

<研究所> 665-0000 兵庫県宝塚市小林字南畑226−1

TEL 0797-72-4474 FAX 0797-74-1399

  e-mail:labo-info@kgu-greenken.or.jp

 

<事務局> 550-0002 大阪市西区江戸堀1丁目2番16号 山下ビル3階

TEL 06-6445-3556 FAX 06-6445-3558



銀行振込の場合は、下記にお願いします。
   三井住友銀行大阪本店営業部 一般財団法人関西グリーン研究所
                            普通預金 6476819