ベントグラス葉腐病(ブラウンパッチ)

診断のポイントと対策

標 準 的 な 症 状

色、形

 

円形またはリング状の黄褐色パッチ



リング状に見えたり、パッチの縁が暗緑色(軽い乾燥害の症状)に見えるものは活動期にあると考えられる(緊急防除が必要)

 

縁が不鮮明なパッチ状に見えるものは、休止状態にある

大きさ

直径25cm

発生要因

多湿条件下で発生しやすく、排水不良箇所に帯状に発生することがある。多肥、過潅水 、アルカリ性土壌、ベントグラスの播種、オーバーシード直後のグリーンで発生しやすい

その他

パッチの縁(リング状の部分)を湿室に入れて一夜置くと、灰色の菌糸塊を生じる

罹病植物体内に認められるリゾクトニア菌の菌糸

罹病植物体表面に認められる病原リゾクトニア菌の菌糸

応急措置(薬剤対応)

緊急対応

即効性の(浸透移行性)の殺菌剤を使用

速効性殺菌剤散布5日後であるので、菌糸の原形質が消失しており、活性を失いつつあると考えられる

菌糸の原形質が充満していて活性は高いと考えられる

その必要がない場合

廉価で保護的殺菌剤を使用、炭そ病の発生歴があれば、同時防除を考えて薬剤散布

類似病害との違い


炭そ病

同じ様な時期に発生する病害として炭そ病があるが、このパッチはやや小さく不整形、縁が不鮮明なのですぐに見分けがつく。

過湿にしても菌糸を生じない

新(にせ)リゾクトニア病との違い
項  目 本病 新(にせ)リゾクトニア病
初発の時期 晩春〜夏
症  状 直径10〜20cm、黄褐色〜褐色、縁不鮮明なパッチ状 直径20〜30cm、黄色〜黄褐色、縁比較的鮮明なリング状